――以前、シンデレラグループを退職した理由はなにでしたか?
辞めた理由ですか? 恥ずかしい話なんですけど、風俗の仕事って9-17時勤務とかじゃないですか。
お店は朝から夜までやっているので当然なんですけど、でも昔の友達が普通のサラリーマンやって夕方過ぎから遊んでいるのを見ていると、17時とかで終われる仕事っていいなって思ったんです。
――再入社に至った経緯や理由はなにでしたか?
シンデレラを退職した後、18時くらいで上がれる仕事に転職したんですけど、給料低かったんですよね(笑)当たり前といえば当たり前なんですけど、そのとき「あぁ…風俗のときはしんどさはあったけどそれに見合う給料をもらってたんだな」って気付いたんですね。まぁ、気付くというよりは後悔だったかな(笑)
そんな時、辞める前に吉祥寺店でお世話になった店長から「今渋谷でやってるから戻ってこいよ」って、言ってもらえまして。
実は僕、社会人になってからなんですが父親を亡くしているんです。なんていうか、店長が父親の代わりじゃないんですけど、でも、そんな感じの存在なんですよね。それも大きかったです。
――再入社してみて、実際のところどうですか?
今は、仕事がすごく楽しいです。
さきほどお話した店長が、僕の仕事への考え方を変えてくれたんです。今は、「仕事に真剣に向き合う」ということをモットーに、取り組んでいます。
最近、女性の面接を任せてもらえるようになったんですけど、すごく難しいなと感じているんです。
女性には人それぞれ、稼ぎたいとか、いろいろな欲がある。一方で、お店としても、いろいろな制約とか条件があるわけです。だから、そのギャップをいかに埋めることができるかが、面接だなと。
たとえば、入店してくれたとしても1回、2回の出勤ですぐ辞めちゃうっていうのは、説明不足とかイメージとのギャップとか、完全に面接に非があるんです。
でも、それを分かっているのに、面接でしっかりクロージングを出来ていないのが、今の自分の課題だと思っています。簡単に言えば、いかに女性の心を掴むことができるかってことですよね。
店長とか周りからもよく言われるんですけど、僕って優しすぎるんですよ(笑)優しすぎて、一部の女性から言うことを聞いてもらえないってこともあったりもして。今は店長のすぐ下が僕という立場で仕事をしていますし、しっかりしなきゃなって思っています。
でも、こうして仕事を真剣に考えるようになったことで、人として成長できているなって実感があるんですよね。なので、今は仕事がすごく楽しいです。
――最後に、幹部ナビを見ている求職者の方へのメッセージを。
風俗業界に転職するときって、最初はやっぱり怖いと思うんですよ。「なにやるんだろう?」「騙されるんじゃないか?」てみんな思うとおもうんです
でも、僕はシンデレラのことしかわからないですけど「いったん来てみな」って感じですかね(笑)この環境とか待遇にじかに触れてみれば、きっと安心できるんじゃないかなとおもいます。