夜勤には深夜手当があることから「じゃあ、夜働ける風俗店の方が稼げるの?」とお感じになられると思います。
こう考えるのはとても自然なことです。
会社の売上で考えても「10時-24時」の14時間だけ営業しているお店と、「10時-4時」の18時間営業しているお店を比較すれば、長い時間お客様を受け入れられる「深夜営業もしている後者のお店」の方が売上は大きくなりやすいです。
売上が大きいお店の方が男性スタッフの給料も高そうですよね。
ただ、現実の商売はもうすこし複雑です。
そもそもなぜ深夜営業しない風俗店があると思いますか?
法律で24時以降の営業も許可されている「デリヘル」でも、深夜営業していないお店はあります。
その理由はなんでしょうか?
風俗店の数だけ理由はありますが、よく耳にするものとしては下記3点です。
- ①深夜出勤してくれる女性を集められない。
- ②深夜も営業するとスタッフの人数が足りない。
- ③深夜営業で得られる売上と、夜営業することでのコスト、のバランスがとれない。
①に関してはコンビニなどであれば商品を発注さえしておけば深夜でも商品は十分に揃います。でも風俗の商品は「ひと」なのでそう簡単にはいきません。
②は、すき家で深夜の1人勤務(ワンオペ)が社会問題になりましたが、風俗においても1人での勤務は業務負荷・セキュリティなどの面から難しい為、深夜も複数人のスタッフをそろえるとなると人数が足りなかったりします。
③は「利益」の話ですが、お店を営業するにはさまざまなコストがかかります。このコストが売上を越えてしまったりトントン程度では、利益は残りません。
前者2つは少々ネガティブな印象を受けるかもしれませんが、結局すべては③の「利益」に基づいて「深夜営業はしない」と経営判断をすることで「利益を最大化」しているので、ポジティブな状態とも言えます。
「夜営業をしているかどうか」と「男性スタッフが稼げるかどうか」には「相関関係はない」と考えて良いと思います。
あくまで個々のお店しだい、見極める必要があります。
ただし「女性が出勤していないのに深夜も営業している風俗店」についてだけは、まっとうな経営判断が出来ていないのでこういった風俗店では働かない方がよいです。