女子大学生らを性風俗店にあっせんした事件で、職業安定法違反に問われていた京都市内の風俗スカウトグループ前代表に対して、京都地裁は本日25日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡しました。
裁判長は、被告らが性風俗店で働く女性から継続的に利益を上げていたと指摘。スカウトグループを「組織的で職業的な犯行」と糾弾したのです。
もちろん、すべての風俗スカウトマンが悪人ではありませんが、風俗スカウトについては本コラムでも何度か取り上げてきただけに、このような事件が起きるのは哀しいことです。
この事件について、ジャーナリストの佐々木俊尚さんが自身のツイッターでこんな発信をしています。
男子大学生を風俗スカウトとして養成し、女性を風俗店に斡旋させる裏ビジネス。情報商材や自己啓発と同じ手法だと感じる。幹部たちは「普通の学生では経験できないようなことを経験し、起業や就職など次のステップへ進んでほしかった」と。/“悪い世界に憧れていた” | NHK https://t.co/U2BYb3uM6g
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2019年5月26日
さもありなん、ですね。閉塞した社会で成功体験をなかなか見いだせない今の時代、成功者と言えばユーチューバーやら仮想通貨の億り人など怪しげな人種が目につくばかりです。
「まともにこつこつ働いて小銭を稼ぐのはバカバカしい」
学生たちがそんな風に思ってしまうのも、ある意味、仕方ないことでしょう。そこにこの手の裏ビジネスがつけ込むスキがあると言えるかも知れません。
風俗業界が健全化に向けて一丸となって努力しても、この手のごく一部の輩のせいで「風俗業界=ブラック業界」のイメージが払拭できないのは悩みの種です。
しかし、歴史的に見て風俗が“悪い世界”と親和性が高かったこともまた事実。
酒と泪と男と女……もとい、「金と性欲と男と女」。
風俗がこれらの要素で成り立っている以上、店、女の子、客の三方がすべてハッピーになるためには業界改革を加速化していく必要があります。これは風俗に関わるあらゆる者が考え続けていかなくてはならない課題です。
……と、ずいぶん前置きが長くなってしまいました。
今回の風俗コラムは上記のツイートでも取り上げれている風俗業界と【自己啓発】の関係をテーマにしてみたいと思います。
風俗業界に転職したい方、ぜひ参考にしてください。
コトがうまく運ばない原因は自分の心の中にある
ビジネスや勉強など、取り組んでいることがあまり上手くいかない。努力しても望むような成果がなかなか出ず、焦るばかりでネガティブになってしまう――そんなジレンマに陥っている人は多いのではないかと思います。
いくら仕事を頑張っても給料はあがらず、出世も見込めないサラリーマン人生。財布の中身を気にしながら、小遣いを切り詰めてコンビニで昼食を買う毎日。節約のために好きな酒やたばこもひたすら我慢……これではストレスが溜まってしまう一方です。
何とかして今の流れを変えたい。人生を一初逆転したい。そんな方のために本コラム内ではこれまで何度か、転職先として<風俗業界>をおすすめしてきました。
筆者自身も風俗業界に身を置いているので断言できることですが、この業界に入って成功を手にした人の話はたくさん聞きますし、実際にこの目でも見てきました。例え、先述のような事件があったとしてもです。
多くの人が「風俗業界って、実は転職先として意外といいんじゃないかな」と思っていても世間体や漠然としたマイナスイメージにとらわれて行動に移せないのが現状ではないでしょうか。せっかくチャンスが目の前にあるのに、それは大変もったいないことです。
行動に移せない要因は他にもあると思います。それはどこにあるのか。
ズバリ、自分の「心」の中です。
「どうせ何をやってもうまくいくはずがない」「自分には転職などとても無理だ」――もしかして、あなたはそんな風に考えているのではありませんか。
何をしてもうまくいかない。そんな時は確かにあるでしょう。特に、今の時代は誰にでもあるといって過言ではないと思います。
過去の失敗にとらわれてしまい、成功するイメージが持てない――
あなたがもしもそう悩んでいるなら、今までの自分のやり方を疑ってみた方がいいかも知れません。
思い切ってやり方を変えることで、解決策が割と簡単に見つかったりするものです。
失敗は成功の元と前向きに考えることが大事
では、うまくいくためにはやり方を具体的にどう変えればいいのでしょうか。
行動科学マネジメント研究所所長の石田淳氏が執筆した『図解 うまくなる技術』(まる出版刊)にそのためのテクニックが載っているので紹介します。
何か行動を起こしてもうまくいかず、自信を失くすことは人生において珍しくありません。
多くの場合、うまくコトが運ばないことを「失敗」と捉えてしまいがちです。しかし、上達する人はこれをマイナスには捉えません。失敗はむしろ、学び。だからこそチャレンジするモチベーションを保ち続けられるのだ、と石田氏は言っています。
「思考は現実化する」と語ったのは成功哲学の提唱者であるナポレオン・ヒルですが、人間の脳はイメージした通りのことを実現しようとする器官なのは科学的に証明されています。いわゆるイメージトレーニングなどがそのいい例です。
成功を手にできる人は、簡単に「できない」とは決めつけません。何事も「できるはずだ」と自分を信じて前向きに捉えます。そうしたプラス思考が成果を生むのだとか。
一度や二度失敗しただけで「やっぱり自分はだめなんだ」と決めつけてしまうと成功に辿りつくことはできません。なぜなら、脳が「うまくいかない」ことを実現しようとしてしまうからです。
ちょっとうまくいかなかっただけで「自分はだめ」と捉えてしまう物事の捉え方を、専門用語で「一般化」と呼ぶそうです。いかに一般化から抜け出せるか――風俗業界に転職して成功できるかどうかもそこにかかっていると言えるでしょう。
20%のネガティブ感情が成功を引き寄せる
失敗に捉われてばかりいると、成功を遠ざけてしまいます。
しかし、ただマイナスイメージを捨てればいいというわけでもないようです。最新の研究では、成功するためにはポジティブ感情だけでなくネガティブ感情も必要であり、そのダークな面をいかに活用するかがカギであることがわかってきました。
ポジティブ心理学研究の先鋭である米ポートランド州立大学のロバート・ビスワス・ディーナー博士、米ジョージ・メイスン大学のトッド・カシュダン博士の共著『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』にはネガティブ感情との上手な付き合い方が紹介されています。
この本によれば、怒り、嫌悪、後悔、退屈、恐怖、不安、悲しみといった20%のネガティブ時間を有益に使える人は仕事でも成功を収め、豊かで幸福な人生を歩めるのだとか。
つまり、人間を突き動かす根本的な感情は、幸福や快適といった「ポジティブ感情」なものではなく、不安や恐れ、怒りといった「ネガティブ感情」だというのです。
ネガティブ感情は確かに不快なものですが、学びのきっかけにもなります。「怒り」は勇気を持たせてくれるし、「罪悪感」は道に外れた行いを正してくれるでしょう。また、「不安」は危険に対する警戒レベルを高めてくれます。
ネガティブ感情の特性をよく知り、上手に利用することができれば人生に良い影響を与えてくれるはずです。何かのミスを犯したら「やっぱり自分はだめだ」と落ち込むのではなく、その感情をプラスに活かすことが必要です。
ポジティブとネガティブのバランスを上手にとること。それが豊かな人生を歩めるかどうかの決め手と言えるでしょう。
前編はとりあえずここまでとしておきましょう。
「ポジティブとネガティブのバランスを上手にとる」と言われても、言うは易し行うは難し。どうやってそれを実行すればいいかわからないという方は多いと思います。そんな方のために、後編ではマイナス感情に振り回されない方法や「一瞬で自信が湧く方法」を紹介します。ぜひお楽しみに。
風俗転職に使える[ハイスコア1.1]<前編>のまとめ
上述したことをざっくりまとめるとこうなります。
・失敗のイメージに捉われすぎてはだめ。何事も「できるはずだ」と前向きに考えること。
・ネガティブな感情と上手に付き合うことが成功を引き寄せるカギ。
ちなみに、タイトルにある「ハイスコア1.1」は“努力の方向性”を説いた高崎圭悟氏の著書『ハイスコア1.1:人生は最大限を目指すゲーム』へのオマージュです。
……後編に続く!