どうも、面接前の準備の専門家 風俗系人事部マネージャー宇佐美です。
書類選考を通過し「いざ面接!」となったとき、バッチリ準備をして、すこしでも落ち着いた気持ちで面接に臨みたいですよね。
知らない場所で、知らない人と、はじめての話をする、そんな面接のシチュエーションを想像するだけで緊張してしまって胃が痛くなるひともたくさんいるとおもいます。
でも、大丈夫です。
今回ご紹介する「面接前の準備ルーティーン」をすれば面接なんて余裕です。
人見知り+あがり症+神経質+完璧主義の「面接との相性が最悪」な気質の私、宇佐美がたどりついた方法なので、皆さんであればまちがいなく大丈夫です。
それでは、さっそく面接前の準備ルーティーンについて宇佐美が全力でお話させていただきます!
Step1.準備しなくていいこと。
まじめなひとは面接に関する「すべて」を準備しようとします。
でも、これはいちばん失敗するパターンです。
「完璧な準備」は「すべてを準備」することではないんです。
どんなに優秀なひとでも出来ることには限界があります。
まして、面接は数億パターンがあるので、その全てに対応しようとすればあなたのメンタルは追い詰められていきます。
準備できる数は、どんなに頑張っても20個が限界です。
優先順位の高いものから20個の準備をすれば、それでOKです。
もちろん、穴は残るので面接で「しまった!」と失敗をすることもあるでしょう。
でも、面接は100点をとらなくていいんです。
あなた以外の面接をうけるひとだってミスをします。
競うべきは「能力」「人間性」であって、「ミス」については「大失敗」を除けば、許容されます。
なので、事前準備は
「あなたの能力、人間性が魅力的に伝わるようにする為の事柄」
「大失敗をしない為の事柄」
ーだけでいいんです。
戦略的に「準備しない」ことが準備する上でのポイントです。
Step2.大失敗をしないために。
面接で「確実に不採用になる大失敗」はいくつかあります。
面接官に「こんな事をする人とは一緒に働けない」と思われたら、その面接は確実に落ちます。
なので、大失敗だけは絶対に避けましょう。
大失敗への対策は下記5点です。
①場所・時間の確認
面接に遅刻するひとはほぼ確実に不採用になります。
これは「時間に遅れるなんて社会人失格」が理由だと一般的に言われますが、面接官としては「事前準備する能力の低さ」の方を低く評価しています。。
なので、面接場所は地図で確認し、何時何分の電車でどういう経路でいくのかをあなたが迷わないレベルで確認をしましょう。
土地勘がない場所であればGoogleマップのストリートビューで「道の風景も確認」「面接場所の建物の外観も確認」して迷子にならないようにしましょう。
もしそれでも不安があるのであれば、30~60分前に着くように出発時間を調整しましょう。
たった30~60分はやく出発するだけで不採用になる理由をひとつ解消できるのでおすすめです。
②服装の準備
面接日当日はどんなに準備していてもバタバタします。
なので、「モノ」を準備するだけで完了できる「服装」はすべて事前に準備しておきましょう。
スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、ベルト、タイバー、革靴、鞄だけではなく、「靴下」「パンツ」も用意しましょう。
当日はなにも考えずに用意しておいたものを着るだけでOKな状態にします。
土壇場になって「あれ?靴下がない!!」とか「ネクタイの色、こっちの方がいいかな?」なんて慌てる迷うことがないように、あらかじめ丁寧に準備するのがおすすめです。
③持ち物の確認
面接の基本的な持ち物は「ペン」「手帳・メモ帳」「スマホ(充電満タン)」「財布」「ハンカチ」「ティッシュ」「履歴書」「職務経歴書」といったところです。
これらを忘れると大ピンチに陥るので、確実に鞄のなかにいれておきましょう。
あと、会社によってはこれ以外のものを持ってくるよう案内される場合もあるので、会社からの面接案内のメールをしっかり確認して忘れ物がないようにチェックしましょう。
④感じの良さ
これは「心がまえ」なのでモノの準備より難しいです。
ただ、面接で「感じが悪い」と思われれば不採用になります。
なので「感じ良く行動するぞ」と準備することが重要です。
挨拶をしなかったり、
目をあわせなかったり、
ブスーとした表情だったり、
相手にかぶせて話してしまったり、
あいづちのタイミングが早すぎたりテキトーにきこえたり、
よそ見したり、
ペンをカチカチ鳴らしたり、
足をバタバタ動かしたり、
いわゆる「感じの悪い行動」をとってしまう人はけっこういます。
ふだんの立ち居振る舞いが出てしまうところなので、日常生活を見直すと同時に、とにかく丁寧な言動をするよう意識を固めましょう。
たとえば「面接官が部屋に入ってきたとき」に「自分は立つ?それとも座ったまま?どっちの方が感じがいい?」と自問自答すれば答えは分かるはずです。
ちなみに、面接対策ガイド等には「出されたお茶はかならず口をつけないといけない」と書かれていたりしますが、面接官からすればどうでもいいです。
飲まなかったとしても、ノドが乾いていない、緊張してお茶にまで気がまわらない、と淡々と解釈します。
むしろ、ゴクゴク不自然なタイミングでお茶を飲まれると「がさつな人だな」とマイナスな印象を受けます。
面接対策ガイドをうのみにするのではなく、人が人に与える印象を大事にして「感じよくしよう」と意識することをおすすめします。
Step3.能力と人間性に関する準備
最初にハッキリ言います。
面接までの短期間で能力も人間性も伸びません。
ジタバタして話を盛ったりかっこつけても面接官は見透かします。
なので自分を飾る努力はやめて、肩の力を抜きましょう。
そのかわり、
「正確に長所を把握する」
「欠点を見つける」
ーこの2点に全力を注いでください。
多くのひとは「長所」をあいまいにしか把握していません。
たとえば、接客業の経験者に多い長所が「お客さんのニーズを汲み取りニーズに適した提案をおこなうのが得意」です。
でも、この長所が事実であればすべてのお客様を成約にもっていける事になるので、ものすごい「実績」があるはずです。
実績がないのにこの長所だと、嘘とまでいわなくても「矛盾」が生じます。
なので、長所はもっと「正確」に精度を高めて把握する必要があります。
先程の例であれば本当の長所は「お客さんのニーズを汲み取ろうと常に意識していること」「お客さんのニーズにあわせて提案をしようと常に意識していること」です。
これであれば「意識してはいるけれどまだ未熟です」となり「努力することが出来るひと」「未熟さを素直に受けとめることが出来るひと」と能力と人間性で評価されます。
又、そもそも「欠点」もアピールとして使えます。
面接の場では直線的な長所アピールをするひとが大半で嘘や矛盾も多いです。
そのなかで、あなただけが「素直に欠点を認めている」「欠点を克服するための努力をしている」話をすれば、面接官は「お!このひとは他の人と違うぞ」と評価されます。
面接ガイドなどでは「欠点=面接で言ってはいけない」と書かれていますが、そんなアドバイスは無視して構いません。
「欠点を隠すだけの人」
と
「欠点を素直に認めて改善するために努力をしている人」
面接官が採用したくなるのは100%後者です。
能力はすぐには伸ばせませんが、あなたの中にある「長所」「短所」を適切に表現することで、面接官の目にうつるあなたの姿は大きく変わります。
「アピール」とは「長所を伝える」だけのものではないんだ、と意識を変えましょう。
あなたの欠点やコンプレックス、それに対してもがく姿、これもあなたの魅力です。
柔軟な発想、ひろい視野で、あなたの長所・短所をよく見つめて、整理して、準備をしましょう。
※「短所」をひとに話す時は「真剣な表情」もしくは「明るい表情」をキープしましょう。短所を気にして暗い表情をしてしまうと「あぁ、このひとは仕事で失敗するとこんな感じに暗い表情で凹んでしまうんだな」と思われてしまいます。失敗したら「真剣に反省し、原因を考える」や「失敗してもめげずにグッとこらえて明るく気丈にふるまってまわりに悪影響を与えないように頑張るんだな」と思われた方が、「このひとと働きたい!」と思ってもらえます。
Step4. 面接できかれる質問への準備
「質問への準備」はとても重要です。
どの面接ガイドを読んでもこの項目についてはじっくり書かれています。
質問例と回答例が大量に書いてあったりもします。
でも、面接官としては、あんな回答例には魅力を感じません。
ただ「無難」なだけです。
もしあなたも無難な回答をすれば、ほかの応募者となにひとつ変わらない存在になってしまい、面接で落ちる確率はグンと上がります。
なので、考え方を変えましょう。
面接ガイドなんて読まなくても、質問への答えはちゃんとあなたの中にあります。
面接官が聞くことは「あなたの過去」「あなたの現在」そして「あなたの将来」の事だけです。
筆記試験であれば「知識」も必要ですが、面接ではその類の質問はまずされません。
なので、質問への準備とは「答えることを考える」ではなく、あなたの「思考を整理する」だけでOKです。
むしろ、それ以上やると「嘘」や「本心ではないもの」がくっついて来てしまい、面接官は「なんかあやしいな」と感じます。
そして、整理しておくべきポイントは4点です。
①あなたの始まりと終わり
ー入社した理由、退職した理由等。
②あなたの失敗談、成功談
ー仕事の実績、実績の規模はどの程度なのか、どのようにして実績を出したのか。どのような失敗か、失敗の原因はなになのか、失敗した時になにを考えたのか、失敗に対してどのような行動を取ったのか、その結果はどうだったのか等。
③あなたが絶対に希望すること
④あなたが絶対にしたくないこと
尚、あなたの中にある思考を整理する際は、あなたの「感情」が出やすいので注意してください。
たとえば前職の退職理由が「会社に成長性がない」「上司が無能」「先輩社員によるパワハラ」だったとします。
これを整理して
「つまらない会社で売上も伸びていなくて、上司も仕事が出来ないひとで、先輩社員もパワハラしてくる会社だったので辞めました。」
ーと面接官に回答すると「実際そうなのかもしれないけど、言い方にトゲがあるな。どう伝わるかを考えて言葉を選んで話すことが出来ないひとなのだろうか?」と面接官は不安に感じます。
なので、他の応募者が下記のような回答をすれば「こちらの気遣いのある表現ができるひとを採用しよう」と面接官は判断します。
「前職の市場はゆるやかに縮小していて、かといって他社のシェアを奪えるほどの優位性や差別化をはかるのも難しく、上司もそこに頭を悩ませ、先輩社員もストレスからか雰囲気が暗くなり、職場全体として活気や積極性が失われてしまっていたので、自分自身の成長速度や経験値を上げるために転職をすることに決めました。」
ネガティブな「感情」や「言葉」は、その話をきく相手にもネガティブな印象を与えます。
面接官にネガティブな印象を与えれば、不採用になります。
嘘をつく必要はないですし、話していけないこともないです。
でも、思考を整理する際は「言葉」や「表現」は丁寧に選びましょう。
「ネガティブなことをネガティブにしか表現できないひと」ではなく「ネガティブなことも冷静にまるく表現できるひと」になることをおすすめします。
※「パワハラ」や「セクハラ」に関してはもちろんハッキリ言ってもOKです。ただ、できれば「パワハラをされました」といった抽象的な表現ではなく「背中を蹴られました」など具体的な話をした方が面接官も「それはひどい!怪我など大丈夫でしたか?」と状況を理解しやすく、「そんな会社辞めて正解です!」と面接官の方から言ってくれます。
Step5.面接で質問することを準備
面接の後半で必ずきかれる「なにかご質問ございますか?」。
ここで話すことが「後味」として面接官の認識に残ります。
質問が特になかったり、あたりさわりのない質問をする、でも悪いわけではないです。
でも、本気で内定を目指すのであれば、質問も工夫しましょう。
質問というのは
「あなたが何を考えているのか?」
「あなたの意識はどこに向いているか?」
が見えるものです。
なので、たとえばあなたが「残業はどれくらいですか?」と面接官に質問すれば「このひとは残業が嫌なのかもしれないな」と思われますし、「残業は終電までには帰れますか?」と質問すれば「このひとは終電で帰れる時間までの残業は覚悟してるのかもしれないな」と思われます。
つまり、質問をすることで「アピール」が出来るのです。
質問をただ「分からないことを聞く」情報収集の場として捉えるのではなく、「自分の魅力を伝える」シチュエーションだと認識しましょう。
あなたが
「入社までに勉強したり経験しておくと入社後に役立つことを教えてもらえますか?」
ときけば
「うちに入社したいと思ってくれているんだな」
「勉強や努力を実際にしようとしているんだな」
と面接官に伝わりますし、あなたが
「御社での優秀な社員の方は日頃どのような努力や工夫をされているんですか?」
ときけば
「向上心があるんだな」
「ひとから学ぶ姿勢があるんだな」
といった印象を面接官に与えられます。
ただ、注意してください。
逆にうかつな質問をすると「そんな事は調べればわかることなのに、面接前に調べてもいないのか」と評価が下がります。
又、給料や待遇に関する質問をするのはいいのですが、ただ質問の仕方に配慮や工夫がないと「そんな聞き方をすると感じが悪くみえてしまう事に気づいていないのだろうか?取引先にも同じように無遠慮で失礼な話し方をしてしまわないだろうか?」と面接官は不安になります。
どんな質問をするか、そして、その質問がどんな印象を与えるか、この2つをセットにして準備をしておくことをオススメします。
Step6.退室する場面のイメージトレーニング
面接が終わり気が抜ける瞬間、あなたの素が出ます。
素が出るのは悪いことではありません。
でも、面接官の意識に残るあなたの最後の印象はこの場面です。
しっかりあなたの事を知ろうとしている面接官ほどあなたをよく見ています。
それは「審査」ではなく「あなたを知りたい」という想いです。
あなたが好きなひとの姿をつい目で追ってしまうのと同じです。
ですので、「見られている」ことは意識してください。
あなたの「素」の人間性の魅力がちゃんと正確に面接官に伝わるように、退室する場面のイメージトレーニングを3回はやっておくことをおすすめします。
まとめ
Step6までご覧いただきありがとうございます。
「面接前の準備」は重要だからこそ、みなさん肩の力がはいりすぎてつい空回りしてしまいがちです。
その不器用な人間性は私としては「まわりに愛されるひとだな」と感じます。
とはいえ、面接を受けるみなさんとしては「おちついて」「緊張せずに」「ちゃんと質問に答えられて」「笑顔で余裕をもって」面接を受けるのが理想だと思います。
今回の6個のステップが、皆さんの理想を引き寄せる一助になれば幸いです。
あなたにとっての良い転職が叶いますことを、心より願っています。
※転職活動ガイド※