2018年12月に入管法が改正され、外国人就労が拡大しました。これにより、日本を訪れる外国人の数が今後さらに増えることが予想されます。実際、コンビニやファストフード店などでは外国人が働く姿が目立つようになりました。
また、東京オリンピック開催で外国人観光客は増えるばかりです。昨今は日韓関係の冷え込みで韓国人観光客が減少しているとはいえ、京都などの名所を持つニッポンは外国人には観光地として魅力的に映るようです。
そんな世相を反映してか、最近では風俗業界で外国人観光客を積極的に受け入れる動きが出てきています。しかし、文化や風習の違いや言葉の壁など乗り越えなくてはならない問題はまだまだ山積みです。
風俗の英語スタッフに転職をする前に知っておきたい、これからますます需要が拡大する外国人向け風俗のメリットとデメリットについてまとめてみました。
外国人観光客の増加でホームページを英語化する風俗店も
海外の日本向け観光ガイドブックにも「ソープランド」が掲載されるほど、世界に冠たる風俗立国・ニッポン。それにもかかわらず、風俗業界はこれまで外国人観光客の受け入れに消極的でした。
これは例えて言うなら、風俗鎖国政策。黄金の風俗大国・ジパングを目指してやってくる外国人を追い返しているようなものです。
鎖国政策によって江戸時代に元禄文化が花開いたように、外国人観光客の受け入れを拒否したことで日本の風俗業界は独自の発展を遂げたという面も確かにあるでしょう。しかし、ここ最近の外国人観光客の増加を考えると、ガラパゴス風俗は時代に逆行していると言わずにいられません。
しかし、ここ最近、そんな時代の波に乗って開国を主張する風俗店も増えています。ソープランド業界を皮切りに、デリヘルやエステ業界でも外国人OKの風俗店がが出てきたのです。
それに伴い、公式サイトを英語表記にして対応する風俗店も出現しています。
外国人受け入OKな店舗にはどんな業種が多いのか
現状では、格安店や大衆店より高級店の方が外国人客の受け入れに積極的です。なぜなら、日本に来て風俗で遊びたい外国人は富裕層が多いから。そのため、客単価を高く設定でき、店側としてもメリットがあります。
また、遊ぶ客側にとっても高級店の方が安心して遊べるメリットがあるようです。
日本は安全なイメージがあるとは言え、知らない国で初めて風俗遊びするのは不安なもの。その点、格安店よりも高級店の方がスタッフの対応が親切・丁寧なため、高級店で日本人ならではきめ細やかなおもてなしを求める傾向があるのです。
これらの富裕層は遊び慣れた客が多いため、女の子に危害を加えたりするリスクは少ないようです。今後、日本で外国人向け風俗店が受け入れられるかどうかは、どの客層をターゲットにするかがポイントになりそうです。
外国人観光客OKな風俗店は風俗業界全体から見るとまだ少ないものの、前述したように高級ソープランドは受け入れに比較的熱心です。特に、都内の吉原では中国人観光客などを受け入れる店舗が増えています。
もうひとつ、外国人観光客を積極的に受け入れているのがストリップです。
ストリップ業界は客離れが激しく、ストリップ劇場はどこも閑古鳥が鳴いている状態。実際、地方などで廃業に追い込まれる劇場も多い中、救世主となっているのが外国人観光客。特に、日本のストリップは東南アジア系ツアー客から人気があるようです。
こうしたストリップツアーは正式な観光ルートではありませんが、ほとんどのツアーガイドは客のリクエストがあれば要望に応えているようです。客を連れて行けば劇場からキャッシュバックがあるため、ガイドにとってもおいしいのだとか。
ジリ貧のストリップ劇場にしてみれば、数十人単位の団体客はまさに神様のような存在。今はまだストリップツアーは裏ルートですが、今後は正規ツアーに格上げされていく可能性もあります。
忍び寄る風俗業界の2020年問題
2020年問題という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
2020年問題は企業におけるポスト不足、人件費負担増などの問題を表す言葉です。2020年と言えばオリンピック開催の年。このオリンピックも2020年問題と密接に関わっています。それは「資金問題」と「海外からの移住者増加」です。
そして、この2020年問題は風俗業界にも深い影を落としています。特に海外からの移住者増加は、大げさに言えばこの国の風俗業界の構造を根本的に変える可能性もあります。
来たる2020年の東京オリンピックに向けて、アダルト業界の取り締まりが強まっています。コンビニから成人雑誌が撤廃されたのはその一端。今後、取り締まりの矛先がいつ風俗業界に向けられるか予断を許しません。まさに、風俗業界の2020年問題です。
実際、1964年に開催された先の東京オリンピックでは連れ込み宿や街娼などの取り締まりが強化され、いかがわしい要素が東京から排除されました。
日本の風俗業界は変革を強いられています。これから先、日本を訪れる外国人の数が増えるのは確実であり、風俗の客層が変わっていくのは避けられないでしょう。
それに伴い、風俗店のスタッフや女の子だけでなく、風俗を利用する日本人客の意識も変革を迫られるのは間違いありません。風俗店を利用する外国人観光客とどう共存していくかが試されています。
今こそ、風俗業界は真のグローバル化が必要な時なのかもしれません。
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