「稼げる仕事がしたい」――男性ならば誰もが一度はそう思うことでしょう。
体が元気な若いうちから稼いで老後に備えておきたいという人はもちろんですし、やりたいことや欲しいものを手にするために大金が必要という方もいるでしょう。
家庭の都合で借金の返済のために働いている人だって当然います。
ですが、男性にとって稼げる仕事というとごくわずか。
医者や弁護士といった職業は国家資格が必要で、すぐになれるものではありませんし、中には大金を稼げるからといって危険を顧みずに過酷な現場で働かなければならない職業もあります。
しかし、学歴がなくても危険な思いをしなくても大金を稼げる可能性のある職業は実はたくさんあります。
その中のひとつとして知られているのがキャバクラで働くこと。
通称「ボーイ」と呼ばれる男性スタッフがそれにあたります。
具体的にキャバクラボーイの仕事とはキャバクラで働く女性キャストたちのフォローをすること。
彼女たちの出勤スケジュールを管理するのはもちろん、営業中は女の子たちをお客さんのところまでアテンドします。
時に酔っ払って女の子に絡んできたお客さんから女の子を守ることも必要ですし、終電を過ぎても働いていた女の子を家まで車で送ってあげるということもします。
当然、お店の清掃もキャバクラボーイたちの仕事のひとつです。
一見するととてもシンプルに見えるキャバクラボーイのお仕事ですが、いったいどんなものなのか…
それをこれから紹介していきます。
キャバクラボーイのタイムスケジュール
ナイトワークのひとつであるキャバクラボーイのお仕事。1日がどんな風に流れていくのか、ここで紹介します。
18時~20時 営業準備
お店の開店時間によってまちまちですが、お店の開店前に出社して開店前の準備をする必要があります。
その時に主に行うのが以下の3つです。
掃除
当たり前といえばそれまでですが、店内と店前の玄関周りの掃除は毎日必ず行います。
お店全体に掃除機をかけ、玄関周りを掃き、さらにトイレ。
特に女性トイレの方は女性キャストたちの生理用品などが捨てられているケースもあるので忘れずに掃除しましょう。
トイレがキレイに掃除されているとお客さんはもちろんですが、働く女性キャストも気持ちが前向きになり、仕事に熱心になってくれますよ。
出勤チェック
これは主に長いキャリアを誇るベテランスタッフのお仕事ですが、まずはこの日に出勤する女性キャストたちの確認。
女の子たちによってまちまちですが、中には出勤や時間管理にルーズな子がいるのも残念ながら事実。
彼女たちの出勤スケジュールを確認し、遅刻や休みを取るという場合はその確認を取りましょう。
中には「連絡が来なかったから休んだ」という言い訳をする子もいるので、確認を取るのは必須です。
リピーター客の名刺確認
これは会員制のお店での話ですが、会員制のお店ではお客さんの名刺をいただきます。
2回目以降に来店した際、指名された女性キャストがそのお客さんと会話をした際に話が合うように、リピーター客の名前や職業などは共有するようにします。
こうすることで2回目に来たお客さんが「僕のことを覚えていてくれた!」となり、3回、4回と間を開けずにやってきてくれるようになります。
お店の売り上げのためにもキャバクラボーイ一同でこうした工夫を凝らす必要があります。
20時~営業終了時間まで 営業
開店すると、いよいよ忙しさも本格化。
営業中にすることと言えば以下のことが挙がります。
荷物の預かり
キャバクラに来店するお客さんの多くはお仕事帰りであることがほとんど。
そのため、サラリーマンならカバンを必ずと言っていいほど持っていますし、冬場になればコートやマフラーなどを身に着けていることでしょう。
こうした衣類や荷物をクローゼットにしまうのもキャバクラボーイの仕事のひとつです。
一見すると簡単なことのようですが、注意したいのがどの荷物が誰のものかを把握しておくこと。
ホテルのクローゼットのように番号札を付けて管理するのであれば別ですが、たいていのお店はそうしたシステムを採用していないので、お客さんの様子でオボテいないといけません。
コートやカバンは黒やグレーなどの色がほとんどなので間違えないように気を付けましょう。
ドリンクの作成
キッチンスタッフがいれば別ですが、女の子がいただいたドリンクを用意するのもキャバクラボーイのメインのお仕事。
彼女たちが飲むお酒は普段よりも薄めに作るのがコツと言われています。
というのも、彼女たちは営業時間中、常にお酒を飲む状況になります。
必然的に長時間にわたりお酒を飲むことになるので普段通りに作ってしまえば当然彼女たちは酔ってしまいます。
酔っぱらってしまってはお客さんの対応も雑になってしまうし、体調を崩すことだってあり得ます。
彼女たちの自衛のためにも普段より薄めに作るよう心掛けておくといいでしょう。
もちろん、薄めに作っておいた方が女性も飲みやすいのでお客さんに飲み物をオーダーしてもらいやすくなるという営業的なメリットもあります。
アイス、灰皿等の交換
接客を行うのは女の子ですが、お酒を飲むときに使う氷やタバコを吸う際に必要な灰皿の用意はキャバクラボーイのお仕事。
どちらも切らしてはいけないものなので、お客さんの要るテーブルは常にチェックしておきましょう。
それと同時にお客さんが女性キャストに不正行為をしていないかをチェックするのもキャバクラボーイの大事なお仕事。
彼女たちは仕事なので適度なボディタッチくらいは許容しているケースがほとんどですが、それで調子に乗って胸を揉んだり、時には股をまさぐる行動をとったりする悪質なお客さんも中にはいます。
ベテランの女性キャストであれば制御できることもありますが、経験の少ない女性キャストではその術がないために黙って我慢してしまうことも。
昨今の女性はセクハラに対してはとても強い嫌悪感を抱いているので、これが原因で退店するというケースもあります。
なので、キャバクラボーイの方から静止してあげることで女性を守ることにもなります。
お使い
これはレアなケースですが、お店にないメニューを注文された時やお客さんのタバコなどが切れてしまった場合は買い物に行く必要があります。
お店によってはタバコをカートンで購入しているケースもあり、すぐに渡すこともできますが、この時に注意したいのはお客さんのタバコの銘柄を覚えておくこと。
特にタバコを吸わない方は覚えるのは大変かもしれませんが、リピーター客の物だけでも覚えておくといいでしょう。
営業時間終了後~
営業が終了しても、それで終わりではありません。明日の営業に備えて以下のことを行う必要があります。
片付け
お客さんが帰った後は片づけが最優先。
明日の営業前も掃除をするのだからやる必要がないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、テーブルの掃除やグラスなどの洗い物は営業時間終了後にやらないと意味がありません。
キャバクラボーイ総出で掃除しておきます。
ちなみにこの間に女性キャストたちはドレスから出勤時に来ていた服に着替えて、送迎に備えます。
女性キャストを送迎
これは車を持っている方のみのことですが、営業時間が終電を過ぎてしまった場合、そこにいる女性キャストたちは必然的に電車に乗ることができません。
そのため彼女たちはタクシーで帰宅するケースがほとんどではありますが、お店によってはその経費を節約するためにキャバクラボーイに運転させて、彼女たちを家まで送るようにしています。
女の子たちを家まで送れるのでラッキーと思うかもしれませんが、キャバクラにとって女性キャストとキャバクラボーイとの恋愛はご法度。
時に解雇にまでつながる重要なことなので、ただ送り届けることだけに徹することが重要。
年齢的な理由で女性キャストに手を出す心配がないということで、年配のキャバクラボーイが担当するケースが見られます。
こんな人がキャバクラボーイに向いている!
1日のスケジュールを見るとあらゆることを行うキャバクラボーイ。
では具体的にどんな人が向いているのかをまとめてみました。
要領がいい人
これはキャバクラに限った話ではないですが、要領の良さはキャバクラなどの接客業の世界ではかなり重要視されています。
というのも、キャバクラなどの接客業はケースバイケースになるシーンが多々あります。
その時に臨機応変に対応ができる人というのは女性キャストや同僚たちからも信頼されますし、出世も早いことでしょう。
さらに受動的でなく、能動的に仕事をしようという意欲のある人は必然的に注目されるので、仕事を覚えたら率先して動くフットワークの良さを見せましょう。
気配りができる人
要領の良さと似たところがありますが、キャバクラボーイは気配りが肝心。
先ほど紹介したお客さんの付いたテーブルの氷や灰皿のチェック、そして女性キャストの様子などに敏感に察知できると彼女たちからの信頼も厚くなります。
酒の席なので、いろいろなトラブルが起こるのも日常茶飯事。
とっさの時の機転が利くといった気配りが重要なポイントになります。
精神的にタフな人
メンタル面が強いこともキャバクラボーイには重要なポイント。
多くのお店は封建的であることが多く、上司の言うことは絶対という風潮は残念ながらまだあります。
そのため、ちょっとのミスでも怒られることがあり、それでくじけてしまうような人は恐らくキャバクラボーイの仕事は向かないでしょう。
メンタル面で強い、スルースキルがある方には向いていると言えるでしょう。
キャバクラボーイのお給料って?
様々な業務内容があることがわかりましたが、キャバクラボーイのお給料は時給換算すると1000円程度。
そのため、1ヵ月の月給で見ると20万円から30万円になることでしょう。
社員になるともう少しもらえますし、もちろん出世して店長にまで昇格すると、年収1000万円オーバーも夢ではありません。
まとめ
学歴も年齢も関係なく高額な収入を得られるキャバクラボーイ。
厳しいお仕事ですが、「大金を稼ぎたい」という意欲のある人にはピッタリなお仕事なので、興味がある方はぜひともチェックしてみてください。