風俗で性病にかからない為の予防法 ~性病を理解しリスクをコントロール~

筆者はこれまでの人生で性病になった経験が4回あります。

はじめて性病(淋病)になったのは24才の夏。ピンサロで遊んだ一週間後に自覚症状が現われました。

朝起きると、パンツが白濁した液体でぐっしょり濡れていて、おもわず「24才にもなって夢精?」と思っていたら、おしっこをする時に尿道に激痛が走るように……。

その後恥ずかしい気持ちを抱えて近所のクリニックでお医者さんに診てもらい、処方された抗生物質をのんでいたらあっという間に痛みも白濁液もなくなりました。

その後さらに3回性病になり、おかげで泌尿器科も性病科も緊張せずに受診できるようになりました。

そんな筆者は、お医者さんやクリニックのスタッフに教わった「風俗で性病にかからない為の予防法」をご紹介致します!

ナニをすると性病になるの?

性病原因

性病の感染ルートは、何も風俗店だけとは限りません。

恋人相手でも、不倫でも、浮気でも性病になる可能性はあります。また、変態的なアブノーマルプレイでなく、ノーマルなエッチでも性病にはなります。

性病というと、膣性交、口腔性交(いわゆるオーラルセックスでクンニリングス、フェラチオ、リミング等)、肛門性交(アナルセックス、AF)などで感染するイメージを抱くかも知れませんが、感染ルートはそれだけではありません。SEX行為だけではなく、ディープキスから感染することもあります。

性病は「病原菌を含む精液や腟分泌液、そして血液などが口や性器、粘膜、場合によっては皮膚に触れる」ことによって感染します。性病を予防するにはこれらを極力防ぐように注意することが重要となります。

 

そもそも性病とはどんな病気? 命にかかわるのか?

実は「性病」というのは、現代では正式名称ではありません。一昔前は医療業界でも性病と呼ばれていましたが、2003年の感染症法の一部改正によって「性感染症」という呼称が用いられるようになりました。英語表記の「Sexually Transmitted Diseases」の頭文字を取って「STD」と呼ばれることもあります。

しかし、単純ヘルペスウイルス感染症やクラミジア感染症(※後述)になっても無症状の患者もいることから「STI」(sexually transmitted infections)と呼ばれるようになり、STDは最近では死語になりつつあります。

ちなみに、Diseasesには病気、Infectionsには感染症などの意味があります。世界的にはSTDとSTIを区別する国も増えていますが、日本ではどちらも性感染症の意味で使われています。

昭和23年に制定された旧性病予防法(感染症法の前身)では、下記の4つが性病と定められていました。

・淋病(りんびょう)
・梅毒(ばいどく)
・軟性下疳(なんせいげかん)
・鼠径リンパ腫(そけいりんぱしゅ)

しかし、性行為の多様化によって従来は性病とされてなかった疾患が多発するようになったことから、性交やそれに類似した性行為(オーラルセックスなど)によって感染する疾患をかつての性病に加え、「性感染症」という総称に改めました。

現在、感染症法とされている疾病には上記の4つに加えてこんなものがあります。

・性病性リンパ肉芽腫
・クラミジア
・性器ヘルペス
・尖圭コンジローマ
・トリコモナス
・カンジダ
・毛ジラミ症
・肝炎
・HIV/AIDS

性感染症の中には自覚症状がわかりにくいものも多く、放置しておくと病気が進行して命にかかわる危険性があります。

早期に発見し、適切な治療をすれば治る可能性が高いので、定期的な検査や早めの受診が必要です。

 

主な性感染症の症状や治療法

性病種類

 

淋病

[概要]
・クラミジアと同時感染することが多い(30%程度)
・オーラルセックスが一般化したことにより喉に感染するひとが増えています。
・喉に感染しているひとにフェラやクンニされる事で性器に感染する事もあります。
・性液や膣分泌液が粘膜に接触することで感染します。

[潜伏期間]
・2日~7日

[症状]
・発熱、尿道から白濁液(膿)、尿道の違和感、排尿時の痛み(女性の場合、性交の際の痛み、下腹部の違和感や痛み、不正出血、おりものの増加など)。
・喉(のど)の症状は痛み、ハレ、発熱など。
・ごくまれに、直腸や眼に感染することもあります。

[治療]
・放置しておいても自然治癒はしないので受診が必要です。治療費は安いところで2,500円程度、高くても5,000円程度。治療期間は最低1週間です。

 

クラミジア

[概要]
・日本では最もポピュラーな性感染症の1つ。
・SEX経験がある女子高生(JK)の13%以上が感染しているとのデータもあります。
・性器への感染だけではなく喉(のど)にも感染します。
・感染する確率は40%前後とされています。
・50%のひとは感染していても、男女問わず症状がありません。

[潜伏期間]
・1週間~4週間

[症状]
・男性の症状は軽い発熱や痛み、排尿時の軽い痛み、尿道から透明や乳白色のウミがでる、尿道の違和感やかゆみ。
・女性の症状はエッチの際の痛み、生理以外の出血、おりもが増える、下腹部の違和感や痛み。
・喉(のど)の症状は痛み、ハレ、発熱など。
・ごくまれですが、直腸や眼に感染することもあります。

[治療]
・放置しておいても自然治癒はしないので必ず病院で診療してもらいましょう。治療費は安いところだと2,800円程度で、高くても5,000円程です。治療期間は最低1週間。

 

カンジダ

[概要]
・免疫力が弱くなると症状が出る事が多くなります。
・包茎の場合、亀頭部分にかゆみなどが出ることがあります(女性の方が発症する確率が高い)。
・カンジダ菌というカビが原因で発症します。
・カンジダ菌はもともと人の体の中にある菌です。

[潜伏期間]
・数年間

[症状]
・男性の症状は亀頭にこぶりの水泡、かゆみ、赤みがでて白いカス、ただれ。
・女性の症状はエッチの際の痛み、排尿障害、匂いの強いおりものの増加、膣のかゆみ、痛み。

[治療]
・疲れやストレスで免疫力が落ちると発症するので病院にかかり治療しても再発する場合があります。治療費は4,000~5,000円程度。治療期間は最低1週間です。

 

トリコモナス

[概要]
・微生物が原因で感染します。
・性行為での感染以外にも、レアケースではありますがタオル、便器、お風呂での感染もある為、SEXの経験のないひとでも感染します。
・若者よりも中高年層の感染者が多いです。

[潜伏期間]
・1週間~3週間

[症状]
・男性の症状はおしっこする際の痛み、尿道から膿(うみ)。
・女性の症状は膣や外陰部のかゆみや違和感、匂いの強いおりもの。

[治療]
・他の性感染症もそうですがひとりだけ病院やクリニックで診療を受けるのではなく、パートナーと一緒に同時に治療を受けることが肝心です。治療費は4,000円程度。治療期間は最低1週間~2週間はかかります。

 

梅毒

[概要]
・昔は不治の病とされていましたが、ペニシリンが発明されてからは治療出来るようになりました。
・感染力は非常に強く膣性交以外の行為でも感染します。
・症状が出たり消えたりすることもあり、病院やクリニックで診察を受けても見落とされる事があります。
・近年、日本での感染者が増えて社会問題となっています。

[潜伏期間]
・3週間~3ヶ月程度

[症状]
・第1期:梅毒に感染した部位に指先位の大きさのしこりができます。
・第2期:茶色に盛り上がります。手のひら、足の裏に赤茶色の発疹。薄紅色のバラ疹。性器や肛門にコブ。喉の腫れ。脱毛。
・第3期:しこり。
・第4期:俗に言われる「末期症状」で心臓をはじめ、血管、神経、目に障害があらわれ、過去に不治の病と呼ばれる事になったほどの重い症状が出ます。

[治療]
・他の性感染症もそうですがひとりだけ病院やクリニックで診療を受けるのではなく、パートナーと一緒に同時に治療を受けることが肝心です。自然治癒はしませんが病院で治療を受ければきちんと治ります。治療費は5,000円程度です。治療期間:2ヶ月~3ヶ月程度かかります。

 

尖圭コンジローマ

[概要]
・再発しやすく、再発率は20~30%程です。
・ヒトパピローマウイルスが原因ですが、子宮けいがんの原因である高リスク型のモノとは異なり、低リスク型です。
・皮膚や粘膜の傷などから感染します。

[潜伏期間]
・1ヶ月~1年間程度

[症状]
・性器や肛門の周辺にカリフラワー状のニワトリのトサカのようなイボが出来ます。
・乳頭のようなイボが出る場合もあります。
・治療せずに進行していくとイボの数は増え、大きさも大きくなっていきます。
・出産時にこどもへ感染する可能性があります。

[治療]
・放置しておいても自然治癒はしないので必ず病院に行きましょう。治療費は4,000~5,000円程度です。治療期間は症状によって異なります。

 

ピンサロ、ソープ…【風俗業種別】性感染症リスク

風俗遊びをする際、気をつけておきたいのが性感染症にかかるリスクです。一般的に、女の子との性的接触が多くなるほど性感染症にかかる可能性は高くなります。

風俗の中で性感染症にかかるリスクが低い業種はオナクラエステ。直接的な性的サービスが少ないため、比較的安全と言えます。(ヘルス的サービスを取り入れた「ハイブリッドエステ」は除きます)。

次にリスクが低いのは、性病検査を徹底しているデリヘルやヘルスなどです。定期的な性病検査を徹底して行っている優良店であれば、女の子が性病を持ってない可能性が高いため感染リスクは低くなります。

性病管理も徹底した風俗グループ

その次はソープランドでしょう。大抵のソープランドは定期的な検査を行い、性病管理を徹底しています。

ただし、ソープランドは本番行為があるため、デリヘルやヘルスより性病感染のリスクは高くなります。また、コンドームなしで本番や中出しセックスをするNS(ノースキン)店は危険が高くなることは言うまでもないでしょう。

もっとも感染の確率が高いと考えられるのは、ピンサロです。

ピンサロにはシャワーがなく、女の子は次々とお客様の相手をこなしていかなくてはなりません。プレイ前に簡易的に股間を拭いたりしますが、シャワーなどに比べるとやはり衛生面ではややマイナスだと言えます。

ほとんどのピンサロは口内発射サービスを行っています。口の中に出された精液をうがいなどで簡単に洗い流しただけで次の接客をするわけですから、雑菌が入り込む可能性は十分にあると考えられます。

ピンサロは料金が安く、短時間でサクッと抜けるのが魅力ではありますが、そうしたリスクがあることも承知しておきましょう。

 

風俗で性病にかからない為の予防法のまとめ

ここまで性病に関するお話をしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

日々の暮らしと密接にかかわることでありながら、一般的にはタブーとして扱われている性病ですが、風俗好きならば知っておくべき事です。

風俗で性病=性感染症にかかるのを防ぐには自己管理が重要です。

また、なるべくリスクの少ない風俗遊びをすることも不可欠。それには性病管理を徹底した優良店で遊ぶのが一番です。

性病を理解し、リスクを正しくコントロールしていきましょう!

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