私の名は、廓だん吉。
所属はSEOマーケティング部だ。
このブログに登場するのは三度目となる。
そこで今回はこれまでとは一味違った切り口で記事を執筆してみたいと思う。
テーマは「健康と仕事」だ。
10年ほど前、出版社に勤めていた頃のことである。
私が編集部のデスクで仕事をしていると、一本の電話が掛かってきた。
電話の相手は「出版健保」と名乗り、私にこう言った。
「先日の健康診断で悪い数値が出ています。空腹時血糖値が200あり、かなり危険な状態です。病院で今すぐ受診してください」
恐れていた現実を告知された瞬間だった。
いつか糖尿病を発症する。
その自覚はあった。
2型糖尿病を患った母親がインスリン注射を打つ姿は幼い頃からのトラウマだった。
糖尿病は遺伝する確率が高い病気なのだ。
血糖値とは血液に含まれる糖分量である。
この値が基準値を超えると、糖尿病と診断される(ちなみに通常、空腹時の血糖値は60~95だ)。
その日から病院通いが始まった。
だが治療の成果は芳しくなく、一進一退を繰り返すばかりであまり改善しないまま時が過ぎた。
糖尿病は一生付き合っていく病。一病息災と割り切るしかない――
私は半ば自暴自棄になっていた。
そんな私を救ってくれたのが、今の職場の上司(超がつくほどの健康オタク)である。
上司は私に一冊の本を薦めてくれた。
タイトルは『医者に頼らない! 糖尿病の新常識 糖質ゼロの食事術』(釜池豊秋・著/実業之日本社・刊)
本の内容を要約すると、こうだ。
・糖質は摂らない
・食事は一日一回、夜だけにする
この「かまいけ式糖質ゼロ食」を実践すれば、糖尿病は簡単に治すことができると釜池医師は断言する。
糖質は人類が摂取する必要のない栄養素。
むしろ、摂ると困ったことが起こるのだそうだ。
「糖質・脂質・たんぱく質」は、人間を含む動物に必要な三大栄養素だと言われている。
消化により、糖質はブドウ糖、脂質は脂肪酸、たんぱく質はアミノ酸に分解される。
この中で主要なエネルギー源となる栄養素は「脂質」であると釜池医師は言う。
平常時の場合、動物は脂質をエネルギー源にしている。糖質がエネルギー源として必要なのは非常時だけだ。
その証拠に、野生動物は餌にありつけなくても数日間は動ける。
そして、これと同じことは人間にも言える。
スポーツ選手など体を動かす人は多くの糖質を必要とするが、主にデスクワークなどに従事する人(例えば、私のようなライター業)は脂肪を摂取すれば十分。
糖分の摂取は、かえって体に害となるのだ。
糖分を多く含むNG食品として、釜池医師はこんなものを挙げている。
米、小麦粉、砂糖、牛乳、ヨーグルト
ハム、ベーコン、ソーセージなど加工肉
ドレッシング、ソース、ケチャップなど調味料
ファストフード、菓子類
反対に、OK食品は肉類、魚介類、卵類、緑黄色野菜だそうだ。
この「かまいけ式糖質ゼロ食」を実践するにあたって、肝に銘じておくべきことがある。
それは【食の孤立を恐れてはいけない】ということだ。
家庭を持っている人(私もそうである)は、一家団らんの食卓で孤立する場面も出てくる。
例えば、食後のデザートなどはもってのほかだ。
あるいは、私の食事だけ別メニューでこしらえなくてはならず、嫁に迷惑を掛けることになるかもしれない。
家族は理解してくれたとしても、職場はどうか。
仕事上の付き合いで飲み食いしなくてはならないときはどうすればいいのか。
そういったストレスを覚悟したうえで糖質ゼロ食に取り組まなくてはならないのだ。
だが、そんなストレスなど一時の辛抱に過ぎないだろう。
人生においては、健康が第一なのだ。
健康であってこそ最高のパフォーマンスを発揮し、いい仕事ができるのである。
私の場合、それは『幹部ナビ』に書いた記事がアクセスを稼ぎ、シンデレラFCグループの求人に貢献することだ。
そうした成果を挙げることで、初めて「いい仕事をした」と評価される。
ひいては昇給にも繋がり、より良い人生を送ることができるのだ。
一病息災を気取り、自堕落な生活を送っていたかつての自分を振り返ると、恥ずかしくてたまらない。
健康を放棄するということはある意味、自分の将来を放棄することなのだ。
今では素直にそう考えている。
そんな気付きの契機を与えてくれた上司には感謝しかない。
そして、そのような出会いを恵んでくれた職場で働けることに本当に感謝している。
数ヵ月後、私の血糖値は劇的に下がっているであろう。
そのあかつきには、このブログで結果を公表したいと思う。