幹部ナビスタッフブログをご覧の皆さま、こんにちは。
デザイン部のSと申します。
先日読んだ本に「パッケージのデザインがユーザに与える影響を調査する」という、興味深い実験報告が載っていました。
その方法は、全く成分が同じ洗濯洗剤をパッケージデザインだけ変え、その洗剤の満足度を調査することで行います。
用意したデザインは
・全面黄色
・全面青
・青と黄色を半分ずつ配色
の3パターン
もちろん中身が同じことは、被験者には伏せてあります。
調査の結果、過半数が「青と黄色を半分ずつ配色」された洗剤が一番良いと答えたそうです。
そして、満足度の高い理由としてパッケージのデザインに触れた人は1人もいなかったそうです。
もちろん中身の洗剤は同じですので そのようなことはありえないわけですが、被験者はパッケージのデザインから無意識のうちに『この商品は良いものだ』と、いう心理的な操作を受けていたと結論づけられていました。
また、コカ・コーラとペプシという味の似た商品を飲み比べてもらうという実験も有りました。
普通に飲み比べてもらうとコカ・コーラのほうが評価が高いのですが、パッケージを伏せて飲んでもらうとペプシのほうが評価が高くなるそうです。
こちらの結果からも、ユーザーはコカ・コーラのパッケージから何らかの心理的な操作を受けていたと考えることが出来ます。
2つの実験から言えることは、商品の本質的なクオリティとは一切関係なくパッケージの色や形が、実はユーザーの満足度には大きく関係していることが明らかになったといえます。
これをWEBデザインで考えるならば、同じコンテンツでもユーザーにより働きかける色や形状を選択することが大切になってきます。
ユーザーはサイトのデザインが赤いから、もしくは青だからこのサイトで買ったとは認識しませんが、パッケージの件と同様で無意識に心理的な操作を受けているはずです。
デザインという仕事はそういった面で売上に貢献することができる大変やりがいのある職種です。
こういことを考えるのが好きな人はシンデレラFCグループで一緒にデザインしてみませんか?