風俗SEO(検索エンジン対策)担当の私は、最近昔の彼女の名前をグーグルで検索してみた。
今では彼女は環境会計という分野の専門家になっていて、自治体や企業のセミナー等に講師として呼ばれ、正に「充実した人生」を送っていることが分かった。
付き合っていた2001年当時、彼女は「私は将来、環境会計の専門家になって世の中に貢献したい!」と言っていたが、本当にその通りになっていたので、私は嫉妬を通り越して感心した。
同じ流れで、およそ20年前に某ディスコでボーイとして一緒に働いていた、1つ下の後輩の名前を検索してみた。
彼は当時「将来は弁護士になりたいです」と言っていたが、やはり同じようにその言葉通り、今では企業買収等を専門とする弁護士になっていて、やはり「充実した人生」を送っているらしいことが分かった。
彼と最後に会った2000年夏、朝まで高田馬場駅近くのファミレスで「人生」について議論というか口論をし、最後はお互い無言のまま都電荒川線の早稲田駅まで歩き、埼玉の家に帰る私は電車に乗り、徹夜明けでそのまま大学の授業に出ると言っていた彼とそこで別れた。
まさかあの時が最後の別れになるとは思わなかったが、今でもあの朝の爽やかで気怠い風景をたまに思い出す。
あの時が正に私と彼の分岐点だったのだと・・・
彼女や彼に共通していたのは、非常に素直であったこと。
一方で私は彼に「~さんは素直じゃない・・・」と言われたことがあった。
当時はその意味が分からなかったが、今では何となく分かる。
「人の言うことを聞かない」とかそういうレベルよりも、もっと身体全体的なもの。
「頑固」とか「頭が固い」とかそういう使い古された表現では説明できない何か。
強いて言えば「謙虚」という言葉に近いもの。
私は来月でとうとう満40歳を迎えるが、そんな抽象的な「素直さの度合い」を今後より改善していければ、私もまだまだ人生逆転できる、と本気で思っている。
シンデレラグループの創業者は、40歳手前でこの業界に飛び込んで成功を手にされたが、相当に素直な精神をお持ちであったことは想像に難くない。
私も今後は「素直」でありたい。
そのためには自分が無力であることを知ること。
“人間は自分の無力さを知ると自然と伸び上がろうとする”
と、最近何かの本で読んだが、最近の私はその真逆だった。
40歳を目前に、今一度自分をリセットしたいと思っている。