こんにちは、企画室の横尾です。
先日引っ越しました。前に住んでいたマンションから、徒歩10分の場所にある一軒家です。前よりも家賃が安くなったうえにひと部屋増え、しかも駅から近くなりました。
本や洋服類しか置いていない倉庫部屋を設けるなど贅沢な使い方をしているにもかかわらず、完全に使ってない部屋がひとつあったりします。ひとり暮らしですから、当然といえば当然ですが。
しかも隣や上下の住民に気を使わなければいけないマンション生活と違い、一軒家だとほとんど気を使わずに過ごせます。夜中に洗濯をしても平気ですし、鼻歌とかそういうレベルじゃなくて「熱唱」しても大丈夫です。
じつに快適……と、そういう話じゃないんです。いや、確かに快適なんです。でも、ネットがまだ繋がってません。なんか、世間から隔離された気分です。
しょうがないので、ここ数年はほとんど単なる箱と化していたテレビを見たり、本を読んだり、いままでよりも早く寝てみたり……。
じつに有意義な時間を過ごしてます……と、ウェブでコンテンツを提供する立場でありながらうかつにこんなことを思ってしまいました。でも、ないならないでそれなりに平気なんだなと、意外な発見をすることができました。
かつてネットが普及する前の時代にそうであったように、時間がゆったりと流れるような気がします。でも、なにかが足りない。やっぱ、もの足りないんです。
10年以上のネット生活がしみ込んだ体には、ネットなしの生活は堪えるようです。
そして、こんなときだからこそ思うんです。もっと生活に密着させたかたちのサイトを作ることができないかと。ユーザーに変な負担をかけず、そこにあるのが当たり前の、まるで空気のようなサイト。
すごく曖昧でどんなかたちなのかとかそういうこともわからないですが、そういうものが作れたらいいなと、ふと思いました。今後ネットのかたちや概念が変われば、そういったものができる時代が来るんじゃないかと思います。
と、ネットのない生活が続いた禁断症状でしょうか。今回はそんなことを妄想してみました。
ネットのない生活