みなさん、はじめまして。企画室の横尾と申します。
シンデレラグループに入るまえまでは、出版業界で十数年過ごしてきました。ゲーム雑誌からPC雑誌、DVD紹介雑誌……それ以外にも全部書くのが面倒なくらい、いろんなジャンルの本の制作に携わってきました。
基本的には雑誌編集部の内部スタッフとして勤務し、企画からライティング、取材、DTPによる誌面デザインまで、ひと通りこなしてきました。
現在はカリスマアーティストとして君臨する某AさんのB級アイドル時代に、適当な喫茶店でインタビューし、適当な公園で誌面用写真の撮影をしたのが秘かな自慢です。いまそんな適当なことをしたら、本人が激怒して帰ってしまうでしょうから、そういう意味でも貴重な経験をしたと思っています。
高校を卒業してからずっと出版業界で働いてきましたし、何より文章を書くのが大好きでした。そんなこともあり、ずっと出版業界で働くんだろうと思っていました。ほかの業種に就く自分を想像できなかったというのもありますが。
そんな自分に心境の変化があったのは、ここ数年の仕事内容の変化が原因でした。印刷作業以外はすべてこなすという非常に激しい現場で働いてきましたが、それなりにやりがいを感じていました。毎度毎度ヘトヘトになりながら、自分のすべてを出し切る。これがすごく気持ちよかったんです。楽しかったんです。
きっとランナーズハイのような症状で、エンドルフィンを分泌しまくっていたんでしょうね。この場合は、エディターズハイといったところでしょうか。
しかし、気づけばいつのまにか外部ライターとのやりとりがメイン作業となり、資料や素材をひたすら集めるだけの日々。クリエイティブな部分よりも、異様に手間のかかる管理業務が多くなってきたのです。しかも残業は200、300時間は当たり前。残業代も出ません。
そんなこともあり、大好きだったはずの仕事なのに「編集ってつまらないなぁ」と感じ始めたのが、約5年前。なんとかかつての情熱を取り戻そうと、元上司と会社を起ちあげたり、古巣に戻ったりとしてみましたが、一度失ったものを取り戻すことはできませんでした。
そしてそんなときにシンデレラグループと出会った……わけではなく、まだ出会いません。僕の長い長い話は、まだまだ続くのです。
話を戻すと、僕が選んだ道はインターネットの世界でした。個人的に10年ほど前から運営するサイトが当時300万ヒットを超え、新規に立ち上げたサイトも半年ほどで100万ヒット超えたところでした。
「俺って天才ウェブクリエイターじゃん?」とか思いつつ、ネット広告による収入をメインとしたプロアフィリエイターになろうと模索したわけです。そして、さらに新規サイトを作りました。
結論から言うと、メチャクチャ人が来ました。瞬間最大風速的な話をすれば、1時間で5000人ほどのアクセスがあったこともあります。でも問題は、なかなかそれだけで生活できるほどの収入には達しないということでした。さんざん試行錯誤を繰り返し、SEOについて調べたり、1日中アクセス解析とにらめっこをする毎日。合間にフリーのライターとして活動はしていたものの、気がついてみたらかなりの生活苦に陥っていました。
昨年末の時点でメインで運営している3サイトの合計が約1200万アクセス。アクセスは稼げても、お金は稼げない。多少PHPやPerlといったプログラム言語の知識はあるものの、サイトのシステムを自分で全部組めるほどではない。もしそれがあれば、稼げそうなアイデアはいくつかあるというのに。
金もない、技術力もない……に続いて住む部屋もなくなる……と困ってしまうので、アフィリエイターは断念して就職することを決意したわけです。基本として探していたのはライティングができる仕事、あるいはIT系企業。しかし、落ちるわ落ちるわ書類選考。三十路のおっさんで、しかも業界未経験。誰も拾ってくれないのです。
そんななか、世の中では派遣切り騒動が始まります。世間の不安と同調して、一生就職できないんじゃないか、2009年を迎えることはできないんじゃないかとか、あらゆる不安が胸をよぎりました。自分の無力さを思い知りました。しかもなんだか知りませんが家賃11万円の部屋に住んでいるので、毎月の出費もシャレになりません。無職なのに。
そんななか見つけたのが、某求人サイトでのシンデレラグループのスタッフ募集記事。書類を送った他のIT系企業より平均年齢が高そうだし、面接くらいさせてもらえるかも……。まず何より、なんだか面白そうな会社なんです。
そして、念願の書類選考突破。なんとかアピールせねばと力みすぎたためか、面接当日は1時間程度しか眠れませんでした。眠すぎて、途中からよくわからないことを喋っていたような気がします。
そして結果を待つこと約3日。内定のメールが届きました。無職卒業です。思わずガッツポーズ。もう1社面接を受けていましたが、3ヶ月の完全無職で精神的にも金銭的にも干上がっていた僕は、迷いつつも内定を受託しました。
つぎの週、出社初日。緊張の自己紹介から数時間後、思わぬことが起こりました。見覚えのない番号が表示された携帯電話に出ると、スルーしたはずのもう1社からも内定が出たのです。
じつはその会社というのは、かなり知名度の高いIT系企業。オフィスは六本木の某高層ビル内の高めのフロア。面接時に受付フロアから見下ろした東京の絶景は格別でした。「こんなところで働けたら最高なのにな……」、正直そう思いました。そして六本木といえばお洒落な街です。オサレなんです。
さらに、初任給レベルで向こうのほうが10万円ほど月給が高いのです。
さあ、どうする自分!? と、迷うこと約3秒。そちらには「ごめんなさい」しちゃいました。
正直もったいなかったとは思うのですが、単純に自分を活かせるのはどちらの会社なのかを考えた結果でした。自分の出版業界とサイト運営で培った経験やノウハウ、それを広い意味で発揮できるのはシンデレラグループだと思ったからです。
入社し1ヶ月半、自分の判断が間違いでなかったと信じています。まさに、自分のいままでしてきた雑誌の仕事と、プライベートでのサイト運営を融合させられる環境がここにはあったのです。
また自分の場合は、プライベートでもまったく風俗に行ったことがないので多少の不安はありましたが、想像していたよりもかなり健全な業界で驚いています。あと、未経験だからといって強引に風俗に行かされるようなこともないので安心しています。
最近では経験不足を補うために取材的な意味で店舗に足を運び、女の子たちにヒアリングを行ったり、スタッフの方々の現場の声を聞きまわっています。直接店舗で働いているわけでないサイト運営スタッフにとっても、現場の声というのはやはり重要ですから。
と、そんなこんなで2ヶ月前には想像もできなかったような世界で働いている自分ですが、いまはとても充実した日々を過ごしています。毎日が新しい驚きや、発見でいっぱいです。
みなさんも、こんな職場で一緒に働いてみませんか?