思えば8ヵ月前のことです。
バッグひとつで、ほんの少しのお金だけを持って、夜行バスでやってきたのでした、横浜へ。とにかく、稼がなくちゃいけない、生きていかなくちゃいけない、そんな思いでした。
とにかく、金がない、住むところがない、身よりもない。でも、田舎には仕事がない。横浜に来る数ヶ月前に仕事を失っていた私にとっては背水の陣。わらをもつかむ気持ちで、面接のときには「なんとか雇ってくれ?」という思いでした。
本当の話。
最初の2ヵ月ほどは、いつも財布の中身を気にして暮らしていました。昼食のお金にも困った日もあります。でも、会社が支えてくれるんです。お給料の一部を日払いにしてくれたり、素早く住む場所を手配してくれたり、しかも家電製品まで会社が用意してくれるのですよ!
まあ、おおよそ暮らすのに不自由のない環境を与えていただけます。
お酒がけっこう好きなのですが、入社3ヵ月が経過するまでは居酒屋で飲むこともできませんでした。お金がもったいなくて。でも、今は週に数度、居酒屋で飲めますし、少しですけど田舎にお金も送れます。
これが幸せ。
確かに仕事は山のようにあります。叱られて、へこむこともしばしばあります。でも、働く場所がない、収入がない、自分はどうなる?自分は生きていないほうが良いんじゃないか?数ヶ月前までそんな状況だったことを思えば、なんてことないんです、実際。
昨年末に「派遣村」のことがニュースになっていました。あれは他人事ではなかったのです。職を探していた時、派遣の労働者になることも当然、選択肢の一つだったのですから。「もしかしたら、自分もあそこにいたかもしれない..」
大晦日も、元旦も会社で仕事をしました。かわいそうですか?私は幸せでしたよ。私には働く場所がある。住む場所がある。元旦には会社がお寿司と、おせちを用意してくれました。働きながらもお正月気分を味わうことができました。
感謝です。
もしかしたら、せっぱつまった気持でこのサイトを訪れる方もいらっしゃるのではないかと思うのです。私自身がそうであったように。本当は申し込みのメールを送りたいのに、電話をしたいのに、「風俗」ということが気になって一歩を踏み出せない方もいらっしゃることでしょう。
事実、私がそうでした。
悩んだり、迷っても良いと思います。でも、8ヵ月たって私が思うのは、「どうしてもっと早くここに来なかったのだろう?」ということ。
いかがです?少しはあなたの背中を押すことができたでしょうか?